難敵下し、静岡県内歓喜 サッカーW杯コロンビア戦

サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表が初戦でコロンビア代表を撃破した19日、長谷部誠選手(34)の地元藤枝市が市民体育館でパブリックビューイングを開催した。約500人が詰めかけてニッポンコールを響かせ、初戦の勝利を喜び合った。

 長谷部選手が開校した市内のサッカー教室に所属する藤枝青島小4年の男児(9)は「逆転されるかとドキドキした。長谷部選手のパスがゴールに導いてくれたと思う」と熱いまなざしを注いだ。静岡市駿河区の自営業男性(51)は「落ち着けばチャンスが回ってくると信じていた。次戦もチームワークと日本魂を発揮してほしい」と期待を語った。

 大島僚太選手(25)が育った船越サッカースポーツ少年団(現清水船越ヴァーモス)に所属する児童、関係者ら50人は静岡市清水区の旅館に集まって観戦した。小5~6年時に指導した会社員男性=静岡市駿河区=は「僚太のおかげでこうして集まれるのも指導者冥利(みょうり)に尽きる」と話し、現在チームの主将を務める女児=清水船越小6年=は「大島選手にW杯でいっぱい点を取ってほしい」と願った。

 大島選手の母清美さんも駆けつけた。本人から出発前に「行ってきます」と連絡があったが、「ただいままで連絡はないと思う」と清美さん。「みなさんに育ててもらったおかげ。船越の一保護者として応援していきたい」と話した。